茶菓子としてお馴染みの、可愛いサイズの半生菓子。誰もがきっと食べたことがある、一見“普通”の饅頭や羊羹ですが、ひと口食べれば『これどこの?』と、思わず多くの方が知りたがる。それが、京都・嵐山近くに工場を構える方寿堂さんの半生菓子です。
昭和24年創業。数百年を超える老舗が、軒を連ねる京菓子の中では、決して歴史の長いメーカー様ではないものの、丁寧な手仕事とその美味しさは、知る人ぞ知る存在。地元のお寺に、茶礼のお菓子として納められているのも納得です。その日の気温や湿度に合わせ、火力や時間を調節しながら、銅鍋でなめらかにこし餡を炊き上げる。mm以下の単位で生地を伸ばし、餡を包み、“球団器”で均一な形をつくる。“一文字”と呼ばれる鉄板にひとつ一つ並べ、絶妙の火加減で焼いていく…それぞれの作業が一人前になるには、最低でも1〜2年はかかるそうです。
北海道産の小豆、宇治の抹茶、辛味と香りで上質とされるベトナム産の桂皮…保存料などの添加物は使わず、厳選した素材の風味を活かす。決して派手さはないものの、半生菓子づくりの基本を忠実に守り、丁寧に手作業で作り続ける。「日常のお菓子として、和菓子を、半生菓子を、もっと気軽に食べて欲しい。」次を担う若いご主人は、そんな想いで新たな商品作りにも取り組まれています。


