元々は奉天の生地を販売する営業をしていた創業者が、昭和30年に“つくね(水飴で固めた菓子)”の製造を始め、丸英製菓本舗として創業。令和に入り奉天の外側である飴生地の製造も開始、従来分業であった奉天づくりを一貫して生産する体制となりました。最盛期は50社以上あった奉天メーカーも、現在では数軒に。そんな中、奉天をつくり続ける丸英製菓は、すべて自家製の材料でひと味違う奉天を手仕事でつくり続けています。
奉天といえば、“硬くてねっとり歯にくっつく”というイメージを持たれがちですが、丸英製菓の奉天は“カリっと香ばしい”美味しさが身上。粒々のクラッカーを菜種油などで揚げ、麦芽水飴でからめた“かりんとう種”。麦芽糖を多めに使い低温でじっくり少量づつ煮詰め、香ばしさを引き出す“飴生地”。これらを鍋を並べて同時に作り、絶妙の温度を見計らったタイミングで一気にからめて巻き上げる。日々の温度や湿度を考慮しながら職人の勘と手の感覚を頼りに、歯触りや風味を左右する飴生地の厚みを調整します。
作業効率や量産より、自分が納得できる風味や歯触りを追求する。そんな姿勢から生まれる、唯一無二の奉天。伝統菓子ながら若い方も一度食べれば、新たな美味しさにきっと気づいてくれるでしょう。


